ふたりの家でゆったりとくつろぐ時間、子どもも交えた団槃風景、年を取ってからも隣にはその人がほほえんでいる……。 そういったものが場面として浮かんでくるとき、「この女性と結婚したい」「妻にしたい」という願望が芽生えるのです。
私の場合は、妻と結婚する前に5〜6年のつきあいがありましたが、結婚を考えたつきあいではありませんでした。 一緒にいて楽しい女性、美人で連れて歩くと自慢できる女性、そんな位置づけだったのです。

転機が訪れたのは、私か仕事でシカゴに滞在していたとき。 「こちらへ遊びにこないか」と彼女を誘い、20日間ほどを一緒に過ごしました。
その間、彼女はけっして私の生活をじゃましないし、うるさく何かを求めることもない。 「仕事と私とどっちが大事?」などと間違っても言わない。
私のリードで、一日一日をスムーズに過ごしていける。 それで「彼女は妻にいいかもしれない」と思ったのです。
男にとって、仕事に専念すべきときは専念できる環境があることや、プライベートな時間に安らぎがあり、女性に信頼され、こちらのリ一ドにまかせてもらえるというのは大変ありがたいことです。 彼女となら、そういう結婚ができると確信できました。
それで、彼女が日本へ帰る日にプロポーズしたのです。 結婚してみたら、やはり思ったとおりの生活ができました。
私の選択は正解だったと今でも思っています。 私は、恋は「破壊」に、結婚は「建設」に向かうものだと思っています。
恋愛は、将来のことなど考えず、まわりも関係なく、破壊的なほうへ向かうところに醍醐味があるものですが、結婚はふたりで一緒に未来をつくっていくものなので、建設的でなければ成り立ちません。 それぞれ方向が違うのです。
そういう意味で、私の妻は結婚につながる建設的なイメージをもたせてくれました。 多くの男は自由を手放したくないので、結婚にためらいがあり、なかなか決めようとしません。

私も、その時までは全然考えていませんでした。 しかし、彼女との生活のイメージがはっきりとわいた途端、「この人を妻にしたい」と心から思えたのです。
彼のプロポーズの言葉を上手に引き出すには、彼が「この人と暮らしたらこんな生活ができるかな」と想像ができるような女性になることです。 もちろんその想像は、前向きな、彼にとって望ましいものである必要があります。


出会いを実現するには努力が必要です。